頭痛

緊張型頭痛は、働き盛りの年代に発生しやすい頭痛です。
性別では女性に多くみられます。

●緊張型頭痛のおもな原因

緊張型頭痛は、首や肩の緊張がおもな原因に考えられます。
緊張によって、頸部の血管が圧迫されることや、神経が刺激されることで、痛みにつながります。

日常で首や肩の緊張が強まる要因としては、次のものが挙げられます。

・不良姿勢（猫背）

前方に傾いた頭部を支えるため、首や肩の筋肉に負担がかかりやすくなります。

・眼精疲労

目のまわりの疲労から、首の緊張につながることがあります。

・精神的ストレス（自律神経の乱れ）

ストレスによって交感神経が過剰に興奮すると、身体全体が緊張しやすくなります。

・運動不足

運動不足では全身の循環が低下し、筋肉も緊張しやすくなります。

●緊張型頭痛のおもな症状

・鈍い痛み
・頭全体を締めつけるような圧迫感
・首や肩のこりをともなう
・数時間から長いと1週間以上持続的に起こる
・ときどき起こる慢性的な頭痛

緊張型頭痛では、片頭痛にみられるようなズキズキとした脈打つような痛みを生じることはあまりありません。

片頭痛は若年から中年の女性に発生しやすくなっています。
痛みは強く、日常生活に支障が出ることもあります。

●片頭痛のおもな原因

何らかの原因で脳の血管が急激に拡張し、周辺の三叉神経を刺激することで、痛みが起こると考えられています。
明確な原因はわかっていませんが、次の要因が片頭痛と関連が強いとされます。

・ホルモンバランスの乱れ（生理、更年期など）
・気圧の変化
・ストレス
・寝不足や寝すぎ
・光の刺激（映画、スマホ）
・食事の影響（赤ワイン、チョコレート、チーズなど）

●片頭痛のおもな症状

・こめかみのあたりが、ズキズキと脈打つように強く痛む
・光や音、においに敏感になり、吐き気をともなう場合もある
・片側に起こることが多いが、両側が痛むこともある
・チカチカとした光が視界に現れる「閃輝暗点（せんきあんてん）」とよばれる前兆症状をともなうことがある
・頭を動かすと、痛みが悪化しやすい

痛みは4時間〜72時間つづくケースが多い傾向にあります。

群発性頭痛は、若い男性に発生しやすい頭痛です。
激痛をともなうため、生活への影響は大きくなる傾向にあります。

●群発性頭痛のおもな原因

脳の視床下部への刺激から、三叉神経由来の痛みにつながるのではないかと考えられています。
しかし、明確な原因はわかっていません。
群発性頭痛と関連が強い要因には、次のものが挙げられます。

・アルコールのとりすぎ
・喫煙
・気圧の急激な変化
・不規則な睡眠

●群発性頭痛のな症状

・目の充血
・片側の目にえぐられるかのような激しい痛み
・涙や鼻水が出る場合もある
・額や頬まで痛みが広がることがある
・睡眠時に痛みが出やすい

半年〜3年おきに発症し、1〜2か月ほどつづく「群発期」になると、毎日決まった時間帯に痛みが生じます。
頭痛の1回の持続時間は、15分〜3時間程度です。
群発期以外ではとくに痛みは生じません。

●緊張型頭痛

・気分転換

ストレスは緊張型頭痛を悪化させることがあります。
「軽く運動する」「趣味に没頭する」「友達と会話を楽しむ」といったように、気分転換の時間を作りましょう。

・血流の改善

緊張を緩めるためにも、首や肩を蒸しタオルで温めましょう。
湯船に浸かる入浴もおすすめです。

●片頭痛

・暗くて静かな場所で休む

身体を動かすと痛みが悪化することがあります。
暗くて静かな場所で、ゆっくり休むようにしましょう。

・片頭痛の原因になる食べ物を控える

ワイン、チーズ、チョコレートなどは片頭痛の原因になる可能性があります。
食べ物の影響で片頭痛が起こっている場合は、それらを控えるようにしましょう。

・スマホ、テレビを見すぎない

光による刺激に対して敏感になるため、ブルーライトはなるべく避けましょう。
外出時には、サングラスの着用をおすすめします。

●群発性頭痛

群発性頭痛の引き金と考えられる、次の事項を避けましょう。（とくに群発期）

・飲酒
・喫煙
・不規則な生活リズム

●緊張型頭痛

・首と肩まわりのストレッチ

ストレッチで首と肩の緊張を緩め、血行を良くしましょう。
頭を横に倒す、肩甲骨を内側に寄せるストレッチを行い、筋肉を伸ばします。

・適度な運動（ウォーキング）

ウォーキングをするときはやや大股で歩くようにしましょう。
運動はストレスの発散にもつながります。
毎日20分以上が目標です。

・睡眠をしっかりとる

毎日7時間以上の睡眠を心がけましょう。

●片頭痛

・規則正しい生活をする

夜更かしは避けて、毎日7時間以上は寝るようにしましょう。

・身体の冷やしすぎ温めすぎを避ける

衣服や冷暖房を調整して、なるべく気温や室温によるストレスを受けないようにしましょう。

●群発性頭痛

・お酒やタバコを控える

群発期以外でも、なるべくお酒やタバコを控えることをおすすめします。

・生活リズムを整える

規則正しい生活を心がけましょう。
体内リズムの乱れは、脳への刺激になります。

・ひどい場合は医療機関に相談する

群発性頭痛は激痛をともなうため、医療機関に行って適切な処置をしてもらうことをおすすめします。

ストレスに対する頭痛には自律神経整えコース、姿勢・背骨矯正コースをおすすめしております。
自律神経にアプローチをするタッピングという方法を用いて、特殊な電気を当てていきます。

頭蓋の調整、頭蓋骨は微細ながら常に身体と同じく動いているのでずれが生じやすいです。
その場合は、当院で行っているオステオパシー（頭蓋の調整）で頭痛の軽減を目指します。