ストレートネック

頚椎のカーブがなくなり、首がまっすぐになる原因は次のとおりです。

●不良姿勢

普段の姿勢が猫背になっていると、頚椎がまっすぐな状態でこり固まりやすくなります。

・スマホやパソコンの長時間操作
・勉強、読書
・車の運転
・赤ちゃんの抱っこ

とくに同じ姿勢が長時間つづくほど、頚椎周辺の緊張が強まり、ストレートネックにつながりやすくなります。

●骨盤のゆがみ

身体の土台となる骨盤がゆがむと、連動して頚椎のゆがみも生じやすくなります。

・足を組む
・イスに浅く座り、背もたれに寄りかかる
・片足に体重をかけて立つ

このようなアンバランスな身体の使い方をしていると、骨盤はゆがみやすくなります。

●筋力低下

体幹の筋力低下があると、骨格を支えられず、姿勢のゆがみにつながりやすくなります。
とくに背部の筋力が弱くなると、姿勢が前かがみになる傾向にあります。

●寝方

高すぎたり、低すぎたりする枕で寝ていると、頚椎がゆがみやすくなります。
また枕なしで寝ていても、頚椎に負担がかかります。

●運動不足

運動不足だと、首や肩、胸の緊張が緩和されず、前かがみ姿勢につながりやすくなります。

●首や肩のこり

ストレートネックを放置すると、首や肩の緊張が強まり、こり感を生じやすくなります。
頚椎は軽く弯曲することで、重たい頭を骨格で支えているためです。

ストレートネックでは頚椎のカーブがなくなっているため、周辺の筋肉で頭の重みを支える必要があります。

●腰痛

ストレートネックは、骨盤のゆがみをともなうことが多いため、腰痛を引き起こしやすくなります。

●頭痛

首の緊張が強まり、頭部への血行が悪化することで、頭痛を引き起こす場合があります。

●腕のしびれ・手の冷え

頚椎から腕、指先へと走る神経や血管が圧迫され、腕のしびれや手の冷えを生じることがあります。
とくに首のケガ（むちうち）をしたときに、痛みが強まりやすくなります。

●正しい座り方、立ち方を意識する

背中を伸ばし、ゴールデンライン（外くるぶし〜膝〜骨盤〜肩〜耳の穴）が一直線上になるよう、姿勢を意識しましょう。
座っているときに姿勢が崩れやすくなるため、とくに意識してください。

・パソコンの高さを調整する

「肘を90度に曲げたときキーボード操作ができる」
「目線が軽く下を向く角度に画面がある」
これらの点に気をつけ、イスや机の高さ、スクリーンの角度などを調整しましょう。

・イスに浅く座らない

イスに浅く腰かけ、背もたれに寄りかかると、背中が丸まりやすくなります。
背もたれまで深く腰かけ、骨盤を立てて座るように意識しましょう。

●枕の調整をする

朝起きたとき、首にこり感や疲労感がある場合は、枕の高さが合っていない可能性があります。
一度枕の高さを見直してみましょう。
横向きに寝ても首が傾かず、寝返りが無理なくできる枕が理想とされています。

●ストレッチ

ストレッチで筋肉の緊張をやわらげましょう。
首や胸、背中の緊張が強まっていると、顔が前に出やすくなります。

・首のストレッチ

頭を横に倒し、首筋から肩まわりをストレッチしましょう。
頭を斜め後方に倒し、首の前側を伸ばすと、より猫背の改善に効果的です。

・胸のストレッチ

肘を伸ばして壁に手をつき、胸を開くようにストレッチしましょう。

●背中、肩甲骨まわりの体操

四つん這いになり、次の2つの動作を交互に繰り返しましょう。

・頭を下げ、目線をへそのほうに向けながら、背中を丸めます。
・顔を上げた状態で、背中を反らせるようにします。

●姿勢をチェックする習慣をつける

姿勢の崩れは、自覚しにくいです。
鏡でご自身の姿を見る、写真を撮ることなどを行い、姿勢をこまめに確認するようにしましょう。

ストレートネックとは首の骨がまっすぐに近づいている状態のことを指します。

本来、首の骨は前弯しており、弯曲を作ることで頭の重さを支えています。
デスクワークで下を見ている、スマホを猫背で見ているなど長時間同じストレスがかかると首の骨がまっすぐになります。

おもな症状としては、首から肩のこり、頭痛、自律神経の乱れがみられます。

当院では、首や肩まわりの筋肉を手技療法でほぐし、首や背中の骨格のバランスを整えていきます。
また、自費施術として猫背矯正もご用意しておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。