むちうち

むちうちの多くが、交通事故によって発生します。
「自動車との衝突」「バイクでの転倒」などで頭が大きく振られ、首周辺の組織（筋肉、腱、靭帯、神経など）を損傷してしまいます。

そのほか、日常中やスポーツ時に発生することがあります。

●日常中の回避が難しい動作

・濡れた床にスリップして転倒する
・不意に子どもがぶつかってくる
・ジェットコースターの急な方向転換

●スポーツによる傷害

・コンタクトスポーツ（ラグビー、アメフトなど）による激しい衝突や転倒
・ヨガやストレッチで首を無理に捻る

●頸部の緊張

・不良姿勢（猫背）
・長時間の同じ姿勢（スマホ、パソコン作業）
・運動不足

いずれの原因にしても、頸部の緊張が強まっていると、同じ衝突でもむちうちを起こしやすくなります。

むちうちの種類によって、症状の出方も変わります。
複数のタイプが同時に発生することもあります。

●頚椎捻挫型（もっとも多い）

首周辺の靭帯や筋肉を傷めたものです。
症状には、首や肩の痛み、首の可動域制限、肩こり、背中のはり感などがあります。

●神経根損傷型

神経の根元が腫れによって圧迫されたものです。
症状には、上肢のしびれ、放散痛、力の入りにくさなどがあります。

●バレー・リュー症候群型

ダメージにより自律神経が影響を受けたものと考えられます。
症状には、頭痛、倦怠感、めまい、耳鳴りなどがあります。

●脊髄損傷型

事故の衝撃によって、頸髄を損傷したものです。
症状には、手足のしびれや痛み、運動痛などがあります。

悪化すると歩行障害や排泄障害をともなうこともあります。

●脳脊髄液減少症

何らかの原因により脳脊髄液が減少したものです。
症状には、頭痛、倦怠感、動悸、視覚・聴覚障害などがあります。

●急性期（受傷直後）

・冷やす

腫れや熱感がある場合には、アイシングをすると症状が落ち着くことがあります。
袋に入った氷水や保冷剤などを、タオル越しに患部に当てて冷やします。

・安静

受傷直後はなるべく安静にしましょう。
無理に動かすと、筋肉や靭帯、神経などの損傷を悪化させる可能性があります。

・医療機関、整骨院に行く

むちうちの受傷直後は痛みを感じにくいことがあります。
しかし、重症のケースもあるため、できるだけ早めに医療機関や整骨院に行くことが重要です。
頸椎カラーによる固定や、手技療法（患部以外のほぐし）、電気施術などで治癒力の促進を図ります。

●慢性期

・温める

慢性期に入りましたら、緊張をやわらげるために患部を温めます。
ホットパックや蒸しタオルなどを首や肩、背中に当てて温めましょう。

また、湯船に浸かる入浴も効果的です。

・首と肩のストレッチ

痛みのない範囲で、首や肩の筋肉をストレッチします。
首や肩まわりの運動も徐々に開始し、日常動作への復帰を目指します。

慢性期も引き続き整骨院での施術によって、患部の緊張をほぐしていきましょう。

むちうちとは、後ろからなどの衝撃により、首が「ムチがしなるような動き」をしてケガをした状態をいい、「頚椎捻挫」という傷病名となります。

おもに交通事故やマット運動などで受傷するケースが多くみられます。
首から肩にかけての痛み、吐き気、しびれ、めまいなどさまざまな症状が現れます。

当院では、症状の強い方にはサポーターの使用、軽めな手技療法、特殊電気療法を行い、消炎・鎮痛を行っていきます。
症状が落ち着いてきたら筋肉をほぐす施術を行っていき、後遺症が残らないようにケアしていきます。